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下川裕治◎「生き場」を探す日本人

20111024

2011.10.24生き場を探す日本人



トヨタやホンダなど、日本のメーカーがその拠点をタイに移しつつある。いまはタイで生産した日本車が日本に輸入される時代なのだ。沖縄の青年の出稼ぎ先が減ってきたのもその流れのなかにあった。日本での雇用は先細るばかりだ。〔…〕

バンコクに移り住んで30年というシニアがこんなことをいっていた。
「昔、援助といえば、日本がアジアに渡すだけだった。それが今回は逆になったな」

今回は天災への援助だが、日本とアジアの格差は日増しに縮まってきていることはたしかだ。就職難にあえぐ大学生のなかには、新卒でアジアの企業に勤めはじめている。日本人がアジアに出稼ぎに行く日も遠くない。〔…〕

その軌道修正がいちばん必要なのは、豊かな国だと思っていた日本人自身かもしれない。

アジアの路上でそんなことを考えていた。

──「あとがき」



◎「生き場」を探す日本人 │下川裕治│平凡社│ISBN:9784582855920│2011年06月│新書│評価=△
〈キャッチコピー〉
バンコクをはじめ成長著しいアジアの国々に渡ったシニアたち。彼らはなぜそこへ向かったのか。閉塞感が覆う日本で行き場をなくした中高年が、アジアに「生き場」を見つけた姿を描く。
〈ノート〉
著者は『日本を降りる若者たち』(2007)で、「マイペンライ」(なんとかなるさ)の国タイのバンコクに長期滞在し、生活費がなくなれば日本に戻りフリーターとして稼ぎ、再びバンコクに戻る若者たちを「外こもり」としてリポートした。今回はかつて企業の尖兵としてバンコクに滞在し、その後日本で「行き場」をなくした中高年たちがバンコクで転職し、起業して生きる姿をリポートする。
ところで、大洪水のタイでチャオプラヤ川の水があふれ、首都バンコクに到達が現実になってきた。日系企業430社が被害を受けたり、バンコク在住の日本人が飲み水の確保に追われたりというニュース(2011.10.23)。ところで水害の原因は、森林伐採(日本企業が関係している)のせいではないでしょうね。

〈キーワード〉
日本人 出稼ぎ アジア

下川裕治■ 日本を降りる若者たち




05/ビジネスという甘きもの
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